才能を発掘する仕事に全振りできる仕組みを
kintone + oproartsで作る
「ストーリーの力で、人生にFUNを。」というミッションのもと、新しいコンテンツを生み出し続ける株式会社ファンギルド。
常に一歩先ゆくコンテンツを生み出し続けるファンギルドでは、国内外16カ国で約2000タイトルもの電子コミック作品を様々なプラットフォームから配信しており、多くの作家と契約を締結している。そのため、契約書に関わる事務作業の負担が課題になっていた。
さらなるビジネスの成長も見据えてoproartsによる事務作業の軽減に取り組んだ、経営管理部兼DX推進室の石川氏と平田氏にkintone + oproarts導入の経緯や活用への期待値について話を伺った。
- 【課題】作品と向き合う時間を増やしたい編集者
- 【選定】kintoneからのワード帳票出力が決め手
- 【運用・評価】契約書作成にかかる時間が1/10に
【課題】作品と向き合う時間を増やしたい編集者
ファンギルドでは、電子コミックの黎明期から様々なコンテンツを生み出しており、昨今では、Webtoonというスマートフォン向けの縦読みフルカラーコミックの専門レーベル『JAMTOON』や、異世界ファンタジーレーベル『スピラ』も展開している。
「紙のコンテンツを電子にして売るのではなく、我々はボーンデジタル(制作時点で電子媒体での利用を前提としたコンテンツ)の出版社として編集ノウハウを蓄積してきています」と話す石川氏。とはいえWebtoonや、投稿作品のノベライズやコミカライズで求められる表現は、従来の作品作りとは大きく異なってくる。pixivやX(旧Twitter)でイラストを投稿しているクリエイターへの声がけや、イベントに出展して作品を持ち込んでもらうといったアプローチで、新しい才能を発掘している。
しかしながら、コンテンツや取引先を増やしていくにつれて、契約関連の事務作業の負担が増大している状況に直面していた。
日販グループのファンギルドは女性比率も高く、「えるぼし認定」最高位3つ星を取得するなど(https://note.com/funguild_press/n/ne955f547eb31)、ESG活動への意識も高い。「超ホワイトで超強い会社」を目指しているとのことで、事務作業の軽減とコンテンツの強化を両立していく必要があった。
【選定】kintoneからのワード帳票出力が決め手
5年ほど前から、kintoneを利用していたファンギルド。石川氏がファンギルドに入社した時点で、既に多くのkintoneアプリが稼働し、浸透していたという。このkintoneに、作品、取引先の様々な情報が蓄積されていた。
また、平田氏も、ファンギルド入社後すぐにkintoneに慣れることができたという。「kintoneの使い方は、石川に聞いたり、ヘルプサイトを見たりしながら学ぶことができました。現在はDX推進室でアプリの設計や開発をしていますが、ゆくゆくは社内の各部署からもアイディアを募って、もっと多様な使い方をしていきたいと思っています」と語る平田氏。
このkintoneと連携可能で、ワードファイル形式で出力できる帳票出力サービスとして、オプロのoproartsを選択した。
【運用・評価】契約書作成にかかる時間が1/10に
「これまでは、kintone上のお取引先のデータをコピーして、ワードファイルに貼り付けて契約書を作成していました。慣れた人でも20分程度はかかる作業です」と話す石川氏。契約書の種類は30種類ほどあるため、慣れるまでは更に時間を要することになる。oproartsを使うことで、kintone上からボタン一つで契約書を生成可能となり、作成時間は2−3分に短縮できるとのことだ。
また、kintoneでは、マスター情報の管理だけではなく、名刺申請や経費精算など、90以上のアプリが運用されている。今後は、交通費などの経費精算や、アプリからのPDF出力にもoproartsの活用を検討していきたいとのこと。
これからも、使いやすいkintoneとoproartsの組み合わせは、新しい才能を発掘し、ファンギルドをさらに働きやすく強い企業にすることに役立ってくれそうだ。